2012年07月12日

恋を貫く

恋を貫く

結婚披露宴など催し物の司会進行をするなかで

琉球舞踊の紹介をすることが、よくあります。

県外の方が加わっている宴席などでは、可能な限り

詳しく説明するようにしています。


きょうは、琉球舞踊の小道具について書いてみますね。



琉球舞踊の小道具たちは衣装と共に

踊りを演出する大切な役割を持っています。


貫花(ぬちばな)も小道具の一つ。

春の花びらを拾い集め糸で貫いて花輪を

愛しい人の首にかけてあげたい。。。

そんな乙女心の思いを表現します。

恋を貫く

琉球舞踊は琉球王府を中心に育まれた「古典舞踊」と

明治以降登場して、庶民の暮らしや心情を表現した「雑踊り(ぞうおどり)」

近代の舞踊家によって新たに生まれた「創作舞踊」

県内各地で古くから息づいてきた「民俗舞踊」の

四つに大別されます。


最初の画像は古典舞踊のなかの「本貫花(むとぅぬちばな)」です。

小道具の貫花で、若い女性の弾むような心と

可愛らしく清潔感を漂わせた、踊りのテーマを演出しています。


下段の画像は雑踊りの「貫花(ぬちばな)」です。

この踊りは、明治期に玉城盛義が古典女踊りをアレンジして

創作舞踊を完成させたが、古典よりもこの雑踊りの方が人気を集めたため

古典の方を「本貫花」と呼び、雑踊りが「貫花」と呼ばれるようになりました。


紅白の鮮やかな貫花が、リズミカルな群舞の

快活で華やかさをさらに引き立ててくれます。

(参考:「琉球舞踊」発行・財団法人沖縄県文化振興会)



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この記事へのコメント
私も舞踊を何回か見た事がありましたが
そんな思いが込められて居たのですね。
ジュネさんの紹介を聞いてから見たら
また、感じ方が変わっていただろうな~
Posted by アキエ at 2012年07月12日 23:41
アキエさん

一緒に琉球舞踊をみる機会があればいいですね。
そのときまで、もうすこし勉強しときます( ..)φメモメモ
Posted by ジュネ at 2012年07月13日 17:20
 
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